2010年06月15日

ごみ収集車はねられ夫婦が死傷 東大阪(産経新聞)

 15日午前6時半ごろ、大阪府東大阪市菱屋西の府道交差点で、同市横沼町の無職、麻田金二さん(81)と妻の無職、操さん(82)が横断中、左折してきたごみ収集車にはねられた。操さんは病院に搬送されたが、頭部骨折で死亡。麻田さんも頭を強く打ち、意識不明の重体。

 布施署は自動車運転過失傷害容疑で、収集車を運転していた東大阪市東鴻池町のごみ収集会社社員、高山誠一容疑者(33)を現行犯逮捕。容疑を自動車運転過失致死傷に切り替え、事故原因を調べている。

 高山容疑者は事故当時、次の収集場所に向かう途中で、「当たるまで気付かなかった」などと供述しているという。

 現場は信号機がある見通しの良い交差点。交差点には、麻田さん夫妻のものとみられる自転車1台が倒れていた。

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2010年06月10日

ゴーストライターはここまで書く……という実態(Business Media 誠)

 ここ数回、ゴーストライターについて書いた。その間、主要出版社の編集長ら役職者15〜20人前後から、次のような質問をいただいた。

 それは「ビジネス書の中に書かれてあるコンテンツは、“著者のもの”と言い切ることができるのかどうか」というもの。この場合のコンテンツとは、その「著者」のノウハウなどを意味する。

 ビジネス書のノウハウと聞くと、例えば「ビジネス文書の書き方」や「報告・連絡・相談の仕方」などが思いつくだろう。管理職や経営者層は「チームビルディング」、つまり、チームをどのように作り、引っ張るかということをテーマにしたビジネス書を思い出すのかもしれない。

 編集長たちの質問は、いまのビジネス書のあり方を痛烈に批判したものであり、意味が深い。自身のキャリアは20年前後なのでベテランと自負しているが、問いに答えるのは難しかった。まず、私の考えはこうである。

 「コンテンツは、“著者のもの”と言い切ることができない場合が多々ある。だからこそ、関係者の役割分担と権限の責任の明確化をしないと、大きな問題になる」

 その理由として、以下を挙げた。

(1)本を作る最初の段階である「章立て」の時点で、すでに実際の執筆者であるライターや編集者の意向(考え、思惑)が入り過ぎている。

(2)取材のときに「著者」が何をどう答えていいのかよく分かっていない。特に「どう答えるか」のところが致命的。ほとんどの人がまったく理解していない。

(3)読者が求めているものについて、「著者」とライターと編集者の三者で合意がない。

●「章立て」をどうすればいいのか

 ほかにも3つほどあるが、ここでは省略する。1〜3を詳しく見ていきたい。

 1の「章立て」であるが、これを著者に書かせるのは酷である。そもそも本を書くことができないから、ゴーストライターを使うのである。にも関わらず、主要出版社の一部の編集者は「とりあえず、ご自身が書きたいものを並べてください」などと言い、「章立て」らしきものを書かせている。

 しばらく後で、私のところにそれが送られてくる。それを見ると、やはり本の構造を理解していない。こういうルートで70人前後の著者のものを見たが、合格点に達していたのは2人だけだった。

 本来、ビジネス書は1〜5章ほど(いくつでも構わない)のパートに分かれる。その上で、それぞれの章の中に節(せつ)がいくつもある。大体、1つの章につき、少なくて5つ、多いときは10前後の節が並ぶ。この章と節の組み立てが大切なのである。

 ほとんどの著者が書いた「章立て」らしきものには、同じ意味合いの章が2〜3つ並んでいた。さらにテーマとはかけ離れた章も入る。節になると、破たんしている。数は少なくとも、40は欲しい。だが、そこまで達するのは15人に1人くらい。多くの人は20前後の節を書き出すのが、精一杯である。たとえ数が多くとも、同じ意味合いのものであったり、その章のテーマとは無関係のものが多い。そこで、ライターの出番なのである。

 このようなとき、私の経験でいえば著者の過去の本やブログなどに目を通す。取材を受けた経験があるならば、そのときの記事なども読む。これらの作業により、節を40〜50前後まで書き加える。その上で章立てを組み立て直す。そして、また節の入れ換えをする。これをくり返すこと、5〜6回。このくらいまでしないと、たたき台にはなりえない。ここで私がよく思うことは、「ここまでやると、もはや著者のコンテンツとは言い難い」ということ。

 ひどい場合は、ほかの著者や論文などから節を見つけ出し、あたかもその著者のものとして書き加えることすらある。時おり、他の著書の“パクリ”として問題になる理由の1つはこのあたりにある、と私は十数年前から確信している。

 本来、このたたき台をもとに、著者が「これをこうしよう」とチェックできれば問題にはならない。ところが、著者の3人に1人は何も言わない。いや、言えない。大体、口にするセリフは「(ライターが書いた)原稿を見てみないと、分からない」。ほかの著者も何かを言うのだが、本の構造を分かっていないから、こちらが分かるようには説明できない。これが、ビジネス書の裏側の一断面である。

●取材のときにどう答えるべきか

 次に2の「取材のときにどう答えるかを分かっていない」である。ここまで説明した「章立て」で、著者とライター、編集者の合意がなく、破たんしている以上、いざ取材になってもうまくいかないのは当たり前なのかもしれない。

 取材は、通常「章立て」に沿って、つまり1章から最後の章までの節について、こちらが質問をして聞き出していく。1回の取材時間は2時間ほど。それが5回ほどになるので、計10時間前後。この場合、聞くというレベルではなく、「聞き出す」という表現に近い。取材のマナーから言うと、これは好ましくない。

 しかし、著者の考えがあいまいである場合が多い。さらに節がどのように作られるかを知らないから、著者はメリハリをきかせて答えることができない。例えば、せめてこのくらいの論理を持って話をしてほしい。

 「この節で、自分はこれをポイントとする。それを裏付ける事実としてこの3つがある。そのうちの1つを節の前半できっちりと説明する。後半で2つの事実にさらりと触れる。ラストにもう一度、ポイントをくり返して終える」

 この域に達している著者は若いころに10〜15冊前後は、自ら書いた経験がある人だ。私の経験で言えば、70人ほどの著者のうち2〜3人。結局、この取材のときにもっとも問題であるのは、著者が1つの節を構成するだけの深さ(掲載するのは通常1000字ほどなので、少なくとも取材時には2500字ほどは話して欲しい)を知らないことである。

●読者が求めているもの

 3の「読者が求めているものについて、著者とライターと編集者の三者で合意がない」ことに触れたい。この「読者が求めているもの」が大切である。

 まず、著者が「読者が求めているもの」を分かっていないことが多い。例えば、著名なコンサルタントは、取材のとき、マズローの欲求階層説について1時間話した。まさに独演会であったが、読者である会社員はそのようなものを求めていない。仮にマズローの欲求階層説を本に盛り込むならば、そのうちの「承認の欲求」を取り出し、このようなことを話したほうがいい。

 「会社は、社員を辞めさせるときに“承認の欲求”を潰すことで、精神的になえさせ、辞表を出させようとします。例えば、皆がいる前で、上司がその社員のミスをあげつらう。そうすることで、その人の“認めてもらいたい”という願望を潰すのです」

 こう答えると、マズローの欲求階層説の理論を説明するよりも、会社員には心理的に近い内容となる。自分に近い内容にならないと、購買意欲はわかない。コンサルタントは、ふだん経営者や役員、部長クラスとしか合わないから、現場で働く会社員のことが分からない。だから、観念論になりがち。主要出版社Kの副編集長は「コンサルタント、学者、経営者、タレントなどの大半が落ちない」という。

 この「落ちない」とは、読者である会社員の心にストーンと落ちる内容を話すことができないことを意味する。おのずと、こちらは「聞き出す」取材をせざるを得ないのだ。

 ここまでのことをすると、「ビジネス書の中に書かれてあるコンテンツは、“著者のもの”」と私は言い切ることができない。【吉田典史】

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2010年06月04日

“神鹿襲撃”飲食店主の浅はかすぎる動機とは…(産経新聞)

【衝撃事件の核心】

 《飲食店を経営している男が、「シカ肉を食べないか」と言っている》。警察にかけられた1本の匿名の電話が、事件を解決する端緒となった。奈良公園(奈良市)で今春、シカが矢で撃たれ、死んだ事件が起きた。奈良県警が文化財保護法違反容疑で逮捕した飲食店経営の男は「シカの肉を売ってもうけたかった」と供述し、匿名情報とも符合。シカ肉の入手を目的にした犯行だったことが分かってきた。だが、猟師らによると、シカ肉を売る“ビジネス”に成功の可能性はないという。国の天然記念物に指定されている奈良公園のシカを狙うという粗暴さと、浅はかな計画。関係者にむなしい怒りだけが残った。

 ■発生から1カ月で逮捕

 事件が起きたのは今年3月12日深夜〜13日未明。奈良公園の春日大社表参道で、10歳程度のメスジカが、長さ約50センチ、直径7ミリの鉄製の矢が腹部に刺さった状態で歩いているのを、13日朝に通りかかった男性が見つけた。

 腹部を貫通するほどの矢が刺さった痛々しい姿のシカは治療の甲斐なく、15日朝、死んでいるのが確認された。

 《飲食店を経営している男が、「シカ肉を食べないか」と言っている》

 悲惨な事件から2日後、1本の匿名の電話が三重県警に寄せられた。この情報から浮かび上がったのが、津市芸濃町の飲食店経営、稲垣銀次郎被告(39)=文化財保護法違反罪で起訴=だった。

 奈良県警は稲垣被告の周辺を徹底捜査し、事件当日の夜、奈良公園近くのコンビニの防犯カメラに、稲垣被告の姿が写っているのを突き止めた。

 別の防犯ビデオにも、稲垣被告が所有するオレンジや黄など、派手な色でペインティングが施された軽トラックが写っていたことが判明、稲垣被告は事件発生から1カ月後の4月13日に逮捕された。

 ■シカ肉ビジネスでひともうけ?

 「シカの肉や角は高く売れると思った。金に困っており、シカの肉を売ってもうけたかった」。逮捕された稲垣被告は奈良県警の調べに、こう供述したという。

 捜査関係者らによると、稲垣被告は昨年春に津市でラーメン店「闘魂ラーメン晴れる屋」を開店した。だが評判は芳しくなく、インターネット上でも「まずい」「環境(衛生)面が悪い」などと批判が相次いだ。必然的に経営は行き詰まり、店は昨年11月ごろから休業状態になったという。

 光熱費なども払えなくなり、50万円前後の借金を抱えた稲垣被告は、手っ取り早く金になると考えたのか、“シカ肉ビジネス”を計画。交際中の別の飲食店従業員、伊達恵被告(37)=三重県亀山市、同法違反罪で起訴=とともに、シカ狩りを始めた。

 ■野生のシカではうまくいかず

 「最初は山にいる野生のシカを狙った」という稲垣被告。野生のシカは猟師でも捕まえるのが難しいとされるが、試しにボーガンで狙い撃ったところ、簡単に命中し、仕留めることができたという。

 2人は味をしめ、別の日にも野生のシカを狙いにでかけた。しかし、思惑どおりにはいかず、失敗。次にターゲットになったのが、「いっぱいいるので、仕留めやすいと思った」と供述したという奈良公園のシカだった。

 稲垣被告ら2人は3月12日夜、奈良公園に足を踏み入れた。約500ヘクタールの公園の周辺には、約千頭のシカが生息している。だが、シカたちは危険を察知したのだろうか、2人には近づいてこなかったという。

 焦った2人は、食パンを買いに行き、「シカをおびき寄せるためにまいた」という。餌をくれると思い近づいてきたシカを前に、稲垣被告は、ボーガンに手をかけた。

 ■おなかには赤ちゃん

 撃たれたメスジカは、逃げて稲垣被告らの手にかかることはなかったものの、鉄製の矢は肺を貫通しており、2日後に息絶えた。

 痛ましいことに、メスジカは妊娠中で、おなかの中には、体長約35センチのオスの子がいたことが解剖によって判明した。

 金もうけという利欲のために、何の罪もない愛くるしいシカを狙ったとされる2人に、公園周辺のシカを保護している財団法人「奈良の鹿愛護会」の池田佐知子事務局長は「奈良公園のシカは、人が攻撃しないと信じて安心し、だれにでも近づいてくる。そんなシカへの裏切り行為で本当に許せない」と憤る。

 さらに、「今年、奈良公園で最初に生まれたのもオスジカ。あの子(シカ)も殺されてなかったら、いまごろ元気に生まれていたのにと、どうしても思いだしてしまう」と沈痛な面持ちで話す。

 ■シカ肉ブームも…

 シカ肉は高タンパクで、豚肉や牛肉に比べて低カロリー、低脂肪なヘルシー食材として、若い女性などに静かなブームとなりつつある。

 だが、奈良と三重の県境の山で狩猟を行う猟師の男性(60)は「シカ肉販売は、採算がほとんど見込めない」と話す。男性によると、シカは血液が多く、銃で撃ち、すぐに血抜きをしないと売り物にならないうえ、筋肉質で筋が多いため、筋を除去するのに手間ひまがかかるという。

 また、食肉に適した部位は、1頭あたり5キロ〜10キロ程度しかなく、「狩猟を趣味とする人が、捕ったあとに自分で食べるくらい。売るためにシカを捕るなんていう話は聞いたことがない」と驚く。

 実際、稲垣被告はシカ肉を売ってもらうよう知人に頼んだというが、出所が不明なシカの肉を買う業者はおらず、シカ肉ビジネスはあえなく頓挫。借金返済どころか、すべてを失う結果となった。

 2人が逮捕されるまで、愛護会は昼夜の別なく、時間のある限り公園内をパトロールして警戒にあたった。池田事務局長は「事件後、シカを悼む声や犯人への怒りの声などがメールや電話、手紙で50件以上寄せられた。改めて多くの人に奈良のシカは愛されていると思った」と話す。

 新聞やテレビで、連行時の様子が報道された金髪姿の稲垣被告。取り調べを受けて初めて、「神鹿(しんろく)」と敬われ、観光客にも親しまれている奈良公園のシカを殺し、肉を売ろうとした行為の愚かさに気付いたのかもしれない。

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posted by ババ タツオ at 14:51| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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